うつ病とは

■うつ病とは

うつ病とは成人では10人に1人が一生に一度は何らかのうつ病の症状を経験すると
いわれているほど一般的な病気です。最近は男性のうつ病がクローズアップされて
いますが、従来は女性の方がうつ病は多く、4〜6人に女性がうつ病を経験すると
いわれています。

うつ病の原因は正確には分かっていません。
ただ、うつ病は心の症状だが、脳の病気でもあるということは解っています。
十分な休養と正しい治療によって80%は完治が可能な病気です。
残りの20%は、
一度は克服しても再発を繰り返したり、症状が慢性化するといわれています。
うつ病は一生治らない難病という印象を持っている人もいらっしゃいますが、
本来は治癒率が高い病気です。
完治するか慢性化するかは、多くの場合、治療に対する取り組みの正しさが鍵になります。
様々なストレスの症状がかかった場合に、一時的に抑うつ状態になることは誰にでも
経験のあることですが多くのの場合はしばらくすると抑うつ状態を克服し平常心に戻ります。
しかしこのストレスが一定以上の強さや期間を超えると、自然治癒力を超えてしまい、
うつ病の症状などを発病してしまいます。
うつ病になると理由も無く「絶望感」「不安」「倦怠感」などが延々と続きます。
うつ病は「心の風邪」と比喩されることがありますが、その辛さは風邪の症状の比ではありません。

ストレスに対する強さ(ストレス耐性)は個人によって異なります。
同じストレスを受けてもうつ病になりやすい人とそうでない人がいます。これには
性格が大きくかかわっています。性格は、遺伝的に持っている素質と、生育環境や
教育などに影響されて形成されると考えられています。

うつ病の一般的な経過

うつ病は一般的に、以下の様な流れで進行します。

(1)体の倦怠感、疲労感に持続、気分が落ち着かない、といった心身の変調を感じる。
(2)食欲不振、楽しさが感じられない、不眠、追いつめられた気分になる、
焦り(焦慮)が出てくる、仕事や家事がうまくできない。
(3)自分自身への嫌気、自分を責める、体重の減少が顕著になる、朝起きるのがつらい、便秘傾向になる。
(4)色々調べたり、医師に相談しても原因がわからない、焦り(焦慮)が強くなる、
出勤できない、起きられない。
(5)何もかもうまくいかないのは、甘えているからだ、自分は怠け者、と自責の念が悪化。
(6)つらさや苦しさを感じるようになる、自責の念もますます強くなる、じっとしていられない、いたたまれないような強い焦慮が現れる。
(7)周囲の人に迷惑をかけている、自分などいなくなった方がいい、と感じ出す。
(8)こんなに苦しいなら、死んだ方がいい、他の人に迷惑をかけたくない、と考え出す。
 

冬季うつ病には光療法を

毎年、秋から冬にかけて気分が落ち込んで何もやる気がしないという、
「冬季性うつ病」を患っている方が多くいます。冬季うつ病は、ひどい場合は
日常生活にも支障を来しますが、その様な冬季うつ病の治療には、光療法が効果的です。

日本で冬季うつ病が注目され始めたのは十数年前からで、冬季うつ病の原因は
まだよく分かっていませんが、毎年秋から冬にかけて気分が落ち込み、
春から夏にかけては冬季うつ病は回復するのが特徴の1つです。
さらに、学校や会社に行く気になれないという様な重度のうつ状態を
1度は経験している、ノイローゼ等他の精神疾患がない、年末の忙しさや
近親者の死など社会的・心理的な原因がない、これらの条件を満たす場合が
冬季うつ病の診断基準とされています。
うつ状態そのものは比較的軽度で、春になると回復するので我慢する人が
多い様ですが、10人に1人以上が冬季に気分や体の調子が悪くなり、
悩んでいるという結果もあります。
うつ状態が軽度とはいえ、ひどい場合は日常生活に支障をきたします。
冬季にうつ状態が見られ不安な方は、精神科もしくは心療内科で
カウンセリングなどを受けると、以外に改善のきっかけになるかも
しれません。


冬季うつ病の治療は、光療法がかなり効果的だと言われています。
これは蛍光灯が並んだ光の箱を1メートルほど離れた場所から1分間に
数秒の割合で見ることにより、体内時計のリズムを改善させる治療です。
おおよそ1週間から10日ほど、自宅で毎朝2時間ほど光療法を行うと
症状は改善傾向を呈します。現段階では、光療法で約70%の人に何らかの
効果が認められていいます。
光療法で改善しない場合は、抗うつ薬や抗不安薬でコントロールする
薬物療法となります。
一方、日常生活では積極的に早起きして日光浴をすると、治療・予防の
両面で効果が期待できます。

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